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再発見 夏目漱石

再発見 夏目漱石-65の名場面で読む (祥伝社新書171)再発見 夏目漱石-65の名場面で読む (祥伝社新書171)
(2009/08/26)
出口 汪

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東進衛星予備校という塾がある。この塾はビデオで授業を受けるという少し変わった塾だった。ビデオを見るところは、漫画喫茶のような小さなブースである。ビデオに登場するのは一流の講師ばかりなので、一流講師の授業を格安で受けられるという点で画期的なシステムだった。高校時代、東進衛星予備校に私は通っていた。著者の出口先生はビデオに登場する現国の先生だった。だから、この本は懐かしくて、手に取った。

高校時代に見た出口先生は落ち着いた人だったという記憶がある。理系教科が好きだった私にとっては国語はロジックで答えを導き出せない点で苦手な科目だった。一方、出口先生はロジカルな説明で評判の良い講師だった。だが、出口先生の授業を聞いてもついに私は国語を極めることは出来なかった。だけど、出口先生は好きだった。

出口先生が何かの評論の読解をしている時、アイボの話をしたことがあった。アイボというのは何年か前にソニーが発売したロボットみたいなペットだ。出口先生はアイボの発売を、「人類の敗北宣言」と言った。アイボは自立的に行動しない。飼い主に反応するだけである。生命を模倣するにはあまりに本質を欠いているのである。しかし、自立的な行動はどんな回路を組めば働くのだろうか。人には分からなかった。その結果がアイボである。このような論理で、出口先生は「人類の敗北」と言った。非常に斬新な発想だと感じた。落ち着いた体面とは裏腹で、思考の中にとてつもなく情熱を持っている人だと思った。世の中に対する好奇心や、日頃から考え抜く情熱がないとそこまでは思い至れないだろう。

本書はそんな著者が書いた本である。出口先生の深い洞察は漱石とリンクするところがあるとふと思った。漱石の小説も人が人間らしく、たまに非人間的なほど考え抜かれたロジックで描かれているからである。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2009/09/10(木) 23:12:22|
  2. 読書(活字)
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